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VAIOリカバリディスクからのファイル取り出し 追加版

先日書いたVAIOリカバリディスクからのファイル取り出し 簡単版で、リカバリディスク内の拡張子が「.MOD」のファイルを解凍する方法を書いたが、実は一部拡張子が「.SNY」となっているファイルがある。

TZ2シリーズの場合は、DISC1内に、P2.SNY、P22.SNY、P23.SNY、P24.SNYというファイルが同一ディレクトリ内にある。これらもやはり、.MODと同一のWIM形式であることがわかった。ただし、上記4つのファイルは、1つの巨大なWIM形式が4つに分割されたファイルである。また、内容はどうやら、VAIOをリカバリした際のハードディスクのイメージそのもののようである。解凍方法は、以下の通り。

作業ディレクトリをd:\tmpとし、作業ディレクトリにP2.SNY~P24.SNYをコピーしておく。
  1. VAIOリカバリディスクからのファイル取り出し 簡単版にあるch.vbsというスクリプトファイルをd:\tmpに保存
  2. 「スタート」⇒「プログラム」⇒「Microsoft Windows AIK」⇒「Windows PE Tools コマンド プロンプト」でコマンドプロンプトを開く
  3. カレントディレクトリをd:\tmpへ
  4. 最初のイメージファイルを変換
    wscript ch.vbs P2.SNY.org P2.SNY
  5. イメージファイルを結合
    imagex /ref *.sny /export P2.sny 1 P2.wim "sony"
  6. mkdir d:\tmp\mnt
  7. イメージをマウント
    imagex /mount P2.wim 1 d:\tmp\mnt
  8. d:\tmp\mnt内がイメージファイルの内容なので、適当なところにコピーする
  9. イメージをアンマウント
    imagex /unmount d:\tmp\mnt


VAIO TZのXP化 VAIOモバイルTVのインストール

前回までで、とりあえずXP化されているが、VAIO Mobile TVについて記載して欲しいとの要望もあったので、まとめておく。ただし、自分はTZ1シリーズ(TZ90PS)で行った方法であり、TZ2シリーズではワイアレスWANモデルだったので、TZ2シリーズでも同様の手順で使えるかは不明。

  1. 事前作業としてXP化する前のVista上で、C:\Program Files\Sony\VAIO Mobile TV ディレクトリをバックアップしておく。Acronis True Image 11 Homeを使って、Vistaのプレインストール状態をバックアップしてあれば、バックアップファイルをドライブとしてマウントして、簡単に取り出すことも可能。
  2. VAIO Mobile TV Ver2のアップデータを以下から取得。 ftp://ftp.vaio.sony.co.jp/pub/vaio/download/SP-012060-01/SOAVMT-01206001-UN.exe
  3. 上記アップデータを起動すると、対応していないというエラーダイアログが表示されるので、このとき、C:\Documents and Settings\XXXX\Local Settings\Temp にインストーラが展開されているので、該当のディレクトリを別の場所に保管しておく。
  4. 前手順で取得したでディレクトリ内にchildrenというサブディレクトリがあるが、これがMobile TV2の本体なのでこの中のsetup.exeを起動すると、インストールすることができる。
  5. C:\Program Files\Sony\VAIO Mobile TVというディレクトリにインストールされるので、このディレクトリを適当な名前にリネーム。
  6. 1.でバックアップしておいたディレクトリを、C:\Program Files\Sony\VAIO Mobile TVに移動。
  7. VAIO Mobile TV ver5のアップデータを以下から取得。 ftp://ftp.vaio.sony.co.jp/pub/vaio/download/SP-015967-00/SOAVMT-01596700-UN.exe
  8. 上記アップデータを起動。OSが対応していないというエラーダイアログが表示されるので、3.と同様にテンポラリディレクトリから該当するディレクトリを見つけて、保管しておく。
  9. モバイルTV 2.XにはなくてモバイルTV 4.Xには存在するImageディレクトリの定義をレジストリに追加 --ここから-- Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sony Corporation\ModTv\Install] “ImagesDirName”=”Images” --ここまで--
  10. 上記で取得したディレクトリのサブディレクトリにvscdというディレクトリがあり、これは地デジのドライバなので、デバイスマネージャでSony CXD9192のドライバをこのドライバに更新。
  11. このあたりで一度、再起動。
  12. C:\Program Files\Sony\VAIO Mobile TVディレクトリのModTv.exeを起動。
  13. 初期設定画面が表示されればOK。 もし、初期設定画面が表示されなければ、ResetModTv.exeを実行して設定をリセットして、再度、ModTv.exeを実行。

上記、3と8でセットアップディスクからファイルを取り出す際、Univarsal Extractというツールを使うと、簡単に取り出せる。

VAIO TZのXP化シリーズ

VAIOリカバリディスクからのファイル取り出し 簡単版

VAIO TZのXP化 完全版 その1 リカバリディスク(Recovery Disc)からファイル取り出しで、取り出し方法(拡張子MODというファイルの解凍方法)を記述してみたけど、詳細すぎてわらりずらいので、手っ取り早く取り出す方法を記載する。

以下、作業ディレクトリをD:\tmp、光学ドライブをE:として説明。また、OSはXPとする。
  1. Windows AIKをダウンロードしてインストール
  2. 下記のテキストボックスの内容をコピーして、それぞれ、unmod.bat、unmodall.bat、ch.vbsというファイル名で、 D:\tmpに保存
  3. E:ドライブにリカバリディスク(Recovery Disc)をセット
  4. 「スタート」⇒「プログラム」⇒「Microsoft Windows AIK」⇒「Windows PE Tools コマンド プロンプト」でコマンドプロンプトを開く
  5. D:\tmpに移動
  6. 「unmodall.bat E:」と入力
  7. D:\tmp\extract以下に解凍される

ファイル名:unmod.bat


ファイル名:unmodall.bat


ファイル名:ch.vbs


参照サイト:SEI STREET

VAIO TZのXP化シリーズ


ALIXのインストール手順予告

 ヤマモト・ツール・ワークスで販売されているALIXという機器が結構楽しい。
Linuxを知らないとイマイチかもしれないけど、Linux使いならわかるが、この大きさでx86であり、ということは、かなり多くのLinuxディストリビューションをインストールすることができるということである。
 しかも、つい最近、VGAとAudioのインターフェースをもったALIX.3C3というモデルも登場したので、Windowsもいけるかも。ただし、メモリが256MBだから、かなり厳しいとは思われるが・・・。
 先日、ALIX.2C3というモデルを購入して、CentOS5をインストールしたのだが、実は、VGAを持たずシリアルインターフェースのみのデバイスの場合、Linuxのインストールはすんなりいかない。Grubを含め、通常はVGAを前提としているので、シリアルインターフェースのみでも起動できるようにする設定をしないと、起動すらしない。
 近いうちに、ALIX.2C3へのCentOSのインストール方法をまとめようと思う。

 その前に、VAIO TZ1シリーズでのXP化でのワンセグ対応をまとめておかないと・・・。

VAIO TZのXP化 完全版 その5 アプリケーションのインストール

ドライバまでインストールできたら、あとはアプリケーションのインストールを行う。

その4と同様、アプリケーションのインストール手順の説明のため、以下のように識別する。

識別名 ドライバ収集元
TZ2-RD TZ2リカバリディスク
vaio-link ftp://ftp.vaio-link.com/pub/OS/XPDOWNGRADE/TZ1-TZ2/
vaio-link SZ6 ftp://ftp.vaio-link.com/pub/OS/XPDOWNGRADE/SZ6/APPLICATIONS/
vaio-link TX3 ftp://ftp.vaio-link.com/pub/VAIO/ORIGINAL/TX3_UTILITIES.ZIP
maker メーカーサイトから取得した最新ドライバ
  1. Instant Mode
    TZ2-RDのInstantMode WN_1.0.2.exeでインストール
  2. Sony Shared Library
    TZ2-RDのsetup.exeでインストール(TZ1のリカバリディスクがある場合は、そっちの方が良いかも)
  3. Sony Utilities DLL
    vaio-linkのsetup.exeでインストール(TZ1のリカバリがある場合は、そっちの方が良いかも)
  4.  Setting Utility Series
    vaio-linkのsetup.exeでインストール(TZ1のリカバリがある場合は、そっちの方が良いかも)
    VCCExternalOutput.exeがインストールされないので、Universal Extractor等でインストーラから取り出して手動コピーする。
  5. Battery Checker
    vaio-linkのsetup.exeからインストール
  6. Battery Care Function
    vaio-linkのsetup.exeからインストール
  7. VAIO Event Service
    vaio-linkのsetup.exeからインストール(Vistaプレインストールからファイルのコピーなどは不要)
  8. VAIO Power Management
    vaio-linkのsetup.exeからインストール
  9. VAIO Launcher
    TZ2-RDのsetup.exeからインストール
  10. VAIO Control Center
    vaio-linkのsetup.exeからインストール(TZ1のリカバリがある場合は、そっちの方が良いかも)
  11. VAIO HDD Protection
    vaio-linkのsetup.exeからインストール(TZ1のリカバリがある場合は、そっちの方が良いかも) 
  12. Peripheral_Device_&_Storage_Media_Restriction_Setting_Utility 1.2 (073Q)
    (外部機器・メディア使用設定ユーティリティ)
    TZ2-RDのsetup.exeからインストール
    コントロールパネルのVAIOの設定で表示するためには、Vistaプレインストールの状態からレジストリの該当部分をコピーする必要がある。 下記参照。
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sony Corporation\VAIO Control Center\Peripheral Device & Storage Media Restriction Setting Utility]
    "AppName"="外部機器・メディア使用設定ユーティリティ"
    "AppPath"="\"C:\\Program Files\\Sony\\Peripheral Device & Storage Media Restriction Setting Utility\\DataRestrictionSetting.exe\""
    "Folder"="\"C:\\Program Files\\Sony\\Peripheral Device & Storage Media Restriction Setting Utility\""
    "Category"=dword:00000008
    "Description"="USB/i.LINK/メモリースティック/SDカードメモリカードの書く機器・メディアの使用可・不可を設定します。"
    "HelpPath"="\"C:\\Program Files\\Sony\\Peripheral Device & Storage Media Restriction Setting Utility\\DataRestrictionSetting.chm\""
    
  13. 静止画色補正(SetGamma)
    TZ1リカバリディスクがある場合は、インストール
  14. VAIO Hardware Diagnostics
    vaio-link TX3のZIPファイルを解凍後、setup.exeからインストール
  15. Wireless Switch Setting Utility
    vaio-link SZ6のsetup.exeからインストール
  16. VAIO Camera Utility
    TZ2-RDのsetup.exeからインストール
  17. VAIO Camera Capture Utility
    TZ2-RDのsetup.exeからインストール
  18. Sony Video Shared Library
    TZ2-RDのsetup.exeからインストール
    (AVCHD(.m2ts)の再生に必要
  19. VAIO_Video_Photo_Suite(VAIO Content Importer/Exporter)
    TZ2-RDのsetup.exeからインストール
  20. その他、必要に応じて下記アプリケーションをインストール
    VAIO_T_Wallpaper 2.0
    PxEngine 3.6c
    Roxio_Easy_Media_Creator
    FELICA Browser Extension
    Edy Viewer
    SFCard_Viewer_J 2.1
VAIO TZのXP化シリーズ

VAIO TZのXP化 完全版 その4 ドライバのインストール

XPのクリーンインストール、Windows Updateが終わったら、ドライバのインストールを行う。

その2で各種ドライバの収集を行ったが、ドライバのインストール手順の説明のため、以下のように識別する。

識別名 ドライバ収集元
TZ2-RD TZ2リカバリディスク
vaio-link ftp://ftp.vaio-link.com/pub/OS/XPDOWNGRADE/TZ1-TZ2/
vaio-link FZ ftp://ftp.vaio-link.com/PUB/OS/XPDOWNGRADE/FZ29/DRIVERS/
maker メーカーサイトから取得した最新ドライバ
  1. Chipset
    TZ2-RDのsetup.exeを実行
  2. Video
    makerのsetup.exeを実行
  3. Ethernet
    makerのドライバをインストール。デバイスマネージャからドライバを更新。
  4. Wireless LAN
    makeのsetup.exeを実行。「無線LANアダプタドライバ」だけでなく、PROSet/Wirelessもインストールしておかないと、後でインストールするWireless Switch Setting Utilityが正しく動作しない。また、必要であればインストール後、PROSet/Wirelessを起動して、メニューの詳細設定から「Windowsを使用してWi-Fiを管理する」を選択して、Wirelessの管理をWindowsで管理するようにしておく。
  5. Audio
    makeのsetup.exeを実行
  6. Moden
    TZ2RDのHXFSetup.exeを実行
  7. Bluetooth
    vaio-link FZのsetup.exeを実行
  8. MemoryStick
    TZ2RDのドライバをインストール。デバイスマネージャからドライバを更新。
  9. SD Card
    TZ2RDのドライバをインストール。デバイスマネージャからドライバを更新。
  10. Pointing
    vaio-linkのドライバをインストール。デバイスマネージャから「PS/2互換マウス」のドライバを更新。
  11. Camera
    TZ2RDのドライバをインストール。デバイスマネージャから「イメージングデバイス」の「USBビデオデバイス」を選択、 ドライバを更新。途中、「検索しないでインストールするドライバを選択」を選択し、TZ2RDのドライバの場所を指定。
  12. SonyNC
    TZ2RDのドライバをインストール。デバイスマネージャから「ヒューマンインターフェースデバイス」の「Sony Notebook Control Device」を選択、ドライバを更新。途中、「検索しないでインストールするドライバを選択」を選択し、TZ2RDのドライバの場所を指定。
  13. SonyPI
    TZ2RDのドライバをインストール。デバイスマネージャから「ヒューマンインターフェースデバイス」の「Sony Programmable I/O Control Device」を選択、ドライバを更新。途中、「検索しないでインストールするドライバを選択」を選択し、TZ2RDのドライバの場所を指定。
  14. Sony Image Filter
    TZ2RDのinstall.batを実行
  15. Fingerprint
    makerのsetup.exeを実行
  16. Felica
    makerのsetup.exeを実行
  17. Wireless WAN
    TZ2RDのsetup.exeを実行。ただし、TZ2のプレインストール状態のC\Windows\Driversには存在しない。その1に記述した方法で、リカバリディスクからファイルを取り出す必要がある。2枚目のディスクの\data\2007\09\JP_20070912000000000000000000024 に存在する。
  18. Sony HDD Protection
    TZ2RDのドライバをインストール。shpf.infを右クリックして、「インストール」を選択。
  19. ワンセグ
    ワンセグを搭載している場合は、TZ2RDのドライバをインストール。デバイスマネージャからドライバの更新。デバイスマネージャにSonyCXDというドライバ名で表示される。
VAIO TZのXP化シリーズ

VAIO TZのXP化 完全版 その3 XPのクリーンインストール

久しぶりに更新です。

リカバリディスク作成

XPのクリーンインストールをする前に、まずはリカバリディスクの作成だけど、それはマニュアルを参照。

バックアップ

いつでもVistaに戻せるようバックアップを取っておくには、Acronis True Image 11 Home を利用。バックアップ速度も速いし、後でバックアップイメージをそのままドライブにマウントして、バックアップイメージ内から特定のファイルの取り出し等が可能なのが、なんと言っても便利。というか、この手の作業には必須のアイテム。

XPインストール

プリインストールされているVistaがBusinessであれば、別途XPのライセンスを購入しなくてもダウングレードすることが可能。(Windows Vista のダウングレード権
ただし、インストールメディアは別途用意する必要があり、既にライセンス認証が済んでいるプロダクトキーを使う場合は、専用窓口に電話する必要がある。
そのあたりを気をつければ、特に問題なくインストール可能。Windows Updateについて、優先度の高い更新プログラムだけでなく、追加選択(ソフトウェア)についても基本的にすべてアップデートする。少なくとも以下は必須。

  • Microsoft Visual C++ 2005 SP1 再頒布可能パッケージ
  • Microsoft .NET Framework関連
VAIO TZのXP化シリーズ

VAIO TZのXP化 完全版 その2 ドライバ類の収集

 これ以降、VAIO TZの第一世代(TZ90、TZ70等)をTZ1、第二世代(TZ91等)をTZ2と表記する。

 まず、TZ2のプレインストール状態のC\Windows\Driversディレクトリにドライバ類が存在するので外付HDD等にコピーしておく。
 次に、vaio-link(欧州のVAIOサポートサイト?)のTZ2のXPDOWNGRADE用ディレクトリから以下のファイルをダウンロードして解凍する。

 また、上記ダウンロードしたBluetoothのドライバは、TZ1では利用可能だがTZ2はデバイスが変更されたため利用不可である。TZ2のBlueoothはFZ29と同一のため、vaio-linkのFZ29のXPDOWNGRADE用ディレクトリからBluetoothのドライバをダウンロードして解凍する。

 さらに以下の各メーカサイトから最新ドライバをダウンロードする。

 参考までに、TZ1のリカバリディスク、TZ2のリカバリディスク、vaio-link、メーカーの最新ドライバ、それぞれのバージョンの比較表は以下の通り。

Vista専用(XPインストール不可) 今回のインストール対象

  リカバリディスク vaio-link メーカー
最新ドライバ
備考
TZ1 TZ2 TZ1(*1) TZ1-TZ2
Audio R1.63 R1.63 R1.65 R1.66? R1.82  
Bluetooth 5.00.00 6.1.0.1205 5.00.00 5.00.00 5.1.0.3600
vaio-link FZ29
リカバリディスクとvaio-linkは内容が違う
Camera 6.1003.210.0 6.1004.210.0 6.1003.210.0 6.2002.210.0    
Chipset 8.1.1.1010 8.1.1.1010 8.2.0.1012 8.1.1.1010 8.3.1.1009  
Felica 2.5.1.0 3.0.0.2 3.0.0.1  
Fingerprint 1.9.2.0074 1.9.2.0093 1.9.2.0101  
HDD Protection 6.1004.210.0    
MemoryStick 6.1004.210.0    
SD Card 6.1004.210.0    
Modem 6.1004.210.0    
Ethernet 10.14.6.3 8.61.2.3 10.14.6.3 10.27.4.3  
Pointing 7.0.501.5 7.0.501.5 5.3.512.4 5.3.512.7    
SonyNC(SFEP) 7.0.0.5 7.0.0.5 6.0.0.2 6.0.0.2    
1seg 1.0.17.03300 1.0.17.06150        
Sony
ImageFilter
1.1.07.04020 1.1.07.04020 1.1.07.04020 1.1.07.04020    
SonyPI 7.0.4.229 7.0.4.229   7.0.3.820    
Video 7.14.10.1151 7.14.10.1244 6.14.10.4785 6.14.10.4847 6.14.10.4864  
Wireless LAN 11.1.0.110 11.1.1.16 ??? ??? 11.5.0.32  
Protector Suite QL 5.6.0.3326 5.6.2.3532 5.6.0.3326 5.6.2.3651    
TPM     2.00.0000.00 2.00.0000.00    
*1 ftp://ftp.vaio-link.com/PUB/OS/XPDOWNGRADE/TZ1 (ただし、現在既に存在しない)

VAIO TZのXP化シリーズ

VAIO TZのXP化 完全版 その1 リカバリディスクからファイル取り出し

【2008/3/11追記】
VAIOリカバリディスクからの取り出しの説明が、下記では煩雑なので簡単版としてVAIOリカバリディスクからのファイル取り出し 簡単版にまとめました。

VAIO TZ91(TZの2代目シリーズ)のWindows XPへのダウングレード方法は、以下の通り。

  1. リカバリディスクからファイル取り出し
  2. ドライバ類の収集
  3. XPのクリーンインストール
  4. ドライバのインストール
  5. アプリケーションのインストール
といった順番になる。
上記2~5については、下記参照先サイト等でも記載されている。

1についてはVAIOのリカバリディスクの形式が変わったため、従来のkcap等のツールが利用できなくなり、いろいろ調べたがリカバリディスクからのアプリケーション等の取り出しに成功したという情報が見つからなかった。試行錯誤の結果、以下の方法で何とか成功した。
 まずは、上記1についてまとめ、2以降順次まとめる予定。

リカバリディスクの形式

 以前のVAIOのリカバリディスクは、アプリケーション毎に.pacという拡張子のファイルに圧縮されていて、kpac等で解凍できた。TZ*1シリーズからは、リカバリディスクをみると、.MODというファイル名でアプリケーション毎に圧縮されているようである。
 ここで、.MODファイルをバイナリエディタで見ると、ファイルのヘッダが以下の2種類あることがわかる。

  • 形式A
    「4D 53 57 49 4D 00 00 00 D0 00 00 00 00 0D 01 00」(16進数)
    「MSWIM...ミ.......」(文字表示)
  • 形式B
    「1E 3C 39 30 6D 43 6F 72 A0 6F 72 61 74 64 6E 6E」(16進数)
    「.<90mCor.oratdnn」(文字表示)

 また、これとは別に、「.wim」という拡張子のファイルも見つかる。このファイルは、Microsoft Windows Imaging Format (WIM) イメージ形式のファイルである。詳細は、ImageX と WIM イメージ形式
 これは、Windows AIKを使ってファイルの中身を取り出すことが可能である。まずは、Windows AIKを作業PCにインストールする。作業PCは、XPの方がよい。Vistaはユーザ権限とかが面倒。スタートメニューから「Windows PE Tools コマンド プロンプト」で、DOS窓を開き、「imagex /mount イメージファイル名 マウント先ディレクトリ」でマウントし、マウント先のディレクトリからファイルを取り出すことができる。
 拡張子が.MODのファイルの上記形式Aは、このWIM形式であり、imagexコマンドを使ってマウントすることができる。さらに、実は上記形式Bも基本的にはWIM形式らしい。しかし、そのままではimagexがファイル形式を認識できずマウントすることができない。そこで、おそらくファイル形式はファイルヘッダで判断するであろうということで、バイナリエディタを用いて形式Bのファイルの先頭16バイトを、形式Aの先頭16バイトで上書くと、imagexでマウントすることが可能になる。

イメージファイルからのファイル取り出し

 上記方法でMODファイルからファイルが取り出せるが、バイナリエディタですべてのファイルのヘッダを書き換えるのは非常に手間なので、以下のようなスクリプトを作った。

Dim sIn, sOut

inputfile = WScript.Arguments(0)
file = Mid(inputfile, InStr(inputfile, "MOD-"))
appname = Left(Mid(file, 5), Len(file)-8)
outputfile = appname + ".wim"

Set f = WScript.CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
f.CreateFolder ".\" + appname

Set sIn = CreateObject("ADODB.Stream")
Set sIn2 = CreateObject("ADODB.Stream")
Set sOut = CreateObject("ADODB.Stream")

sIn.Type = 1 ' バイナリーモード
sIn2.Type = 1 ' バイナリーモード
sOut.Type = 1
sIn.Open
sIn2.Open
sOut.Open

sIn.LoadFromFile(inputfile)
sIn2.LoadFromFile("head.dat")

line = sIn.Read(16)
line = sIn2.Read(16)
sOut.Write line

Do Until sIn.EOS
  line = sIn.Read(256)
  sOut.Write line
Loop

sOut.SaveToFile outputfile, 2 '上書きモード

sIn.Close
sIn2.Close
sOut.Close

 これを、ch.vbsという名前で保存する。また、head.datという名前で、「4D 53 57 49 4D 00 00 00 D0 00 00 00 00 0D 01 00」の16バイトのファイルを作成する。コマンドプロンプトから、「wscript ch.vbs イメージファイル名」とすると、カレントディレクトリに、ファイルヘッダを書き換えて、.wimという拡張子でファイルが作成される。
 あとは、上記スクリプトを実行して、imagexでマウント、ファイル取り出しをするようなバッチファイル等を作成して、さらのそのバッチをイメージファイルの数だけ繰り返すようなバッチを作れば、一気にファイルが取り出せる。

イメージファイルからファイルを取り出すバッチ ch.bat
wscript ch.vbs %1
imagex /mount %2.wim 1 d:\mnt
xcopy /E /H d:\mnt %2
imagex /unmount D:\mnt
上記バッチを繰り返すバッチ all.bat
call ch.bat "D:\DATA\2007\03\JP_20070315000000000000000000009\MOD-MUSIC_SERVER_CONTROLLER 1.1.mod" "MUSIC_SERVER_CONTROLLER 1.1"
call ch.bat "D:\DATA\2007\05\CN_20070528000000000000000000004\MOD-NORTON_FACTORY_FILE_J_A_C 1.0.mod" "NORTON_FACTORY_FILE_J_A_C 1.0"
参照サイト
VAIO TZのXP化シリーズ


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